建築物環境衛生技術者(ビル管)の元理事長が、理事長在任中に起こったマンション管理にまつわる様々な問題とその解決策、そしてそれにいたる過程をお伝えします。 同じ様な問題を抱えている管理組合の方の一助になれば幸いです。
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非常用水栓の設置には、クリアすべき2つの課題がありました。
その課題とは
1. 設置場所が水道メーターの手前である為、水道局の許可が要る事。
2. 共用部の変更になる為、総会決議が必要な事。
という2つです。
1の件は、もし非常用水栓の設置場所の手前に水量計があるのならば、
なんら問題となりません。
ただ当マンションは、以前は本管と受水槽の間に水量計があったのですが、
市の方針で取り外されていた為、問題となってしまいました。
つまり勝手に水栓を付けると、” 水泥棒 ”になってしまうのです。
自治体によって対応が違うと思いますので、同じ様な状況の場合には、
各担当の水道局にお尋ねになるのが良いかと思います。
今回この件で当初担当窓口に問い合わせをしたところ、
当初、水量計を付ければ可との事でした。
でも、水道計が外から確認できなければいけないとの事で、
受水槽から配管を別棟の外まで引いていき、
そこに水道計を付けなければいけませんでした。
水量計の設置費用が計器と配管で40万、それに水栓の工事費用と、
毎月水道の基本料金がかかってくると云う状況でした。
金額面については総会で承認を得るとして、
総会に諮る為に、先ず実行可能な具体案を作る必要がありました。
そこで再度この件を水道局の担当者と再度話をした時、
他所からもこの件で陳情があり、水道計なしで水が使えるように、
現在上申をしているとので、もうしばらく待って欲しいと云われました。
当初年末には白黒出るとの話でしたが、
最終的に年をまたぎ、4月から実施の運びとなりました。
2.については、水道局の施工要綱の確認を行ったあと、臨時総会を開催。
無事可決となりました、
ただ、臨時総会が6月末になり、実際設置に至ったのは8月でした。
実施詳細については、別途述べたいと思います。
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” のど元過ぎれば、熱さ忘れる ”ということわざがある様に、
あの3.11東日本大震災の記憶や恐怖が、大分薄らいで来た感があります。
あの様な災害がまた起こっては欲しくありませんが、
あの震災を大切な教訓として風化させず、来るべき災害に備える準備は、
常日頃からしておかねばなりません。
近頃は東南海だ、首都直下型だと話題に上っていますが、
当マンションも、最近近辺を震源とする地震が多くなってきており、少々心配です。
地震が起きてライフラインが遮断された時、復旧に時間のかかるものに水道があります。
上下水とも配管が地下にあるので、修理に掘削作業を必要としますし、
漏水・破損個所が見つけにくい上に、目的地まで水を流す為には、
それを途中すべて直さなければ水が流せないので仕方がありません。
大規模震災の場合、数週間から数カ月、水道が使えない状態になるのは、
被災地や、液状化が起こった船橋市などを見れば良く判ると思います。
かく云う私も遠縁の親戚が福島におりまして、水道が使えないとの報を受け、
ミネラルウォーターを宅急便で送った経緯があります。
復旧するまでの避難的処置として、給水車が良く使われますが、
それにしたところで、すぐには来てくれるとは限りません。
そこでこの対策です。
最近は受水槽が無い直結式が多くなってきましたが、
この方式では復旧を待つしかありません。
幸い当マンションは、水道本管から一旦受水槽に水を貯め、
その水を高架水槽にポンプで押し上げていますので、
受水槽に非常用水栓を付ければ、その受水槽の水を使うことが出来ます。
その量100トン=10万L!
停電で高架水槽に水が送れなくなっても、
この水が使えれば、しばらくは持ちこたえる事が出来ます。
給水車が来たら、受水槽に水を入れて貰う事で、
給水車の滞留時間を短く出来、他所へ回る時間を確保できますし、
私達にしても、給水車の来所時間に縛られる事無く、
必要に応じて、いつでも水を分ける事ができます。
この様に利点の多い非常用水栓ですが、
その設置には、非常に時間がかかりました。
その件につきましては、次回にお話し致します。
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